竹形誠司 ブログ
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by 竹形 誠司[takegata]
Tomcat6のインストール
サーバを借りた目的はTomcatを動かすことですが、128MBのプランではちょっと厳しそうな感じです。そこで256MBのプランへの変更をお願いしました。実際に変更されるまでの間、ただ待っているのもつまらないので、さし当たって不要なものを止めて、Tomcatを動かしてみることにします。

不要なものを止める
とりあえず、apacheは使わないので止めてしまいます。次のコマンドでサービス名を確認します。
# svcs -a|grep apache
online        16:13:13 svc:/network/http:cswapache2
svcsはサービスの一覧を表示するコマンドで -aは、現在動いていないものも含めてすべてを表示するオプションです。上の実行結果を見ると、cswapache2というのがapacheのサービス名のようです。そこで、次のコマンドでこのサービスを止めてみます。
# svcadm disable cswapache2
# svcs -a|grep apache
disabled      17:10:41 svc:/network/http:cswapache2
ブラウザでhttp://j-webapp.zone-express.jp/にアクセスしてみると、どうやら止まっているようです。ついでにwebminも止めてしまいます。
# svcs -a|grep webmin
online        17:19:42 svc:/application/management/webmin:default
# svcadm disable webmin
# svcs -a|grep webmin
disabled      17:20:33 svc:/application/management/webmin:default
MySQLは止めたくないのですが、メモリを増やしてもらうまでの間、とりあえず止めておきます。
# svcs -a|grep mysql
online        16:12:19 svc:/network/cswmysql5:default
# svcadm disable cswmysql5
# svcs -a|grep mysql
disabled      17:23:24 svc:/network/cswmysql5:default
配布ファイルの取得、展開、配置
tomcat.apache.orgからTomcatの配布ファイル(apache-tomcat-6.0.16.tar.gz)を取得し、サーバに転送します。サーバ上でコマンドラインからftpを起動して直接サーバにダウンロードしてもよいのですが、私はftpの操作にあまり慣れていないので、一度端末(Windows)にダウンロードしてからWinSCPを使ってサーバに転送しました。

転送したファイルを、まずはホームディレクトリ(私の場合は/home/takegata)上で展開します。
$ gtar -xvzf apache-tomcat-6.0.16.tar.gz
展開してできたディレクトリ(apache-tomcat-6.0.16)の中にsmf_filesというディレクトリを作ります。
$ cd apache-tomcat-6.0.16
$ mkdir smf_files
このディレクトリの中に、Tomcatをサービスとして登録するためのマニフェスト(tomcat.xml)とTomcatをサービスとして起動するためのスクリプト(svc-tomcat.sh)をコピーします。下のファイルはSunのサイトにあったTomcat5.5のCoolStackを参考に私が作った(というか、編集した)ものです。よかったら使ってください。

サービス登録用のマニフェストサービス登録用のマニフェスト
tomcat.xml

サービス起動用のスクリプトサービス起動用のスクリプト
svc-tomcat.sh

apache-tomcat-6.0.16を/optの下に移動します(以下はrootシェルで操作)。
# cd /opt
# mv ~takegata/apache-tomcat-6.0.16 .
シンボリックリンクを作成します。
# ln -s apache-tomcat-6.0.16 tomcat
tomcat/smf_filesディレクトリに移動します。
# cd tomcat/smf_files
svc-tomcat.shに実行権を付与します。
# chmod +x svc-tomcat.sh
svc-tomcat.shでTomcatが起動できるかテストします。
# ./svc-tomcat.sh start
Using CATALINA_BASE:  /opt/apache-tomcat-6.0.16
Using CATALINA_HOME:  /opt/apache-tomcat-6.0.16
Using CATALINA_TMPDIR: /opt/apache-tomcat-6.0.16/temp
Using JRE_HOME:      /usr/java
ブラウザでサーバの8080ポートにアクセスしてみて、Tomcatの画面が表示されれば、スクリプトはOKです。
Tomcatの画面
Tomcatの画面

ここでエラーが出るようでしたら、原因を調べて解決する必要があります。Tomcatの起動が確認できたら次のコマンドで停止します。
# ./svc-tomcat.sh stop
ここでも「ヒープが足りない」というメッセージが出ましたが、スクリプトが強制的に(kill -9 で)Tomcatを止めてくれるようです。

次のコマンドで、tomcatをサービスとして登録します。
# svccfg import tomcat.xml
正しく登録できたか、確認します。
# svcs -a|grep tomcat
disabled      18:00:10 svc:/application/tomcat:tomcat
Tomcatをサービスとして起動します。
# svcadm enable tomcat
正しく起動できたか、確認します。
# svcs -a|grep tomcat
online        18:10:29 svc:/application/tomcat:tomcat
onlineになっていれば、正しく起動しているはずです。何らかの問題があって、正しく起動できていない場合はここがmaintenanceになります。Tomcatを停止する場合は、
# svcadm disable tomcat
と入力します。

(とりあえず、ここまで)
投稿:竹形 誠司[takegata]/2008年 05月 06日 17時 31分 /更新:2009年 03月 31日 21時 10分