Tomcatのデフォルトのエラーページにはスタックトレースがドサっと表示されてしまうので、一般のユーザにはほとんど意味が分かりません。そこで次のような定義をweb.xmlに書いて、ユーザが見て分かりやすい独自のエラーページを作成するという方法があります。次の設定ではjavax.servlet.ServletExceptionがスローされると/common/Error.jspが表示されます。スローする際に例外オブジェクトにメッセージを書きこんで、エラーページの方でこれを取り出すことができるのでとても便利です。

ただ、この設定では、想定されたアプリケーションの例外（例えば排他制御や存在しないデータへのアクセスなど）なのか、想定外のエラー（プログラムのバグや設定ミス）なのかが区別できません。そこで、次のように設定を変更してアプリケーションの例外だけを捕捉して独自のエラーページを表示しようと考えました。
こうしておけば、プログラム中で jp.veltec.AppException をスローすれば/common/Error.jspのページが表示されるはずです。ところがこれがなかなかうまくいきません。いろいろ調べてやっと分かったことは、jp.veltec.AppExceptionをプログラムする際にjava.lang.Excetionではなく、javax.servlet.ServletExceptionを継承する必要があるということです。こんな感じです。

スローするときはこんな感じです。

こうすることでサーブレット側のプログラムでAppExceptionをスローしたときに、指定したエラーページに飛んでくれるようになりました。飛び先では、次のようなコードでメッセージを表示できます。
Tomcatの以前のバージョンでは普通にExceptionを継承すれば良かったように思うのですが、記憶が定かではありません。原因が分かるまでにだいぶ時間を潰しました。やれやれ。