パンが無ければ焼けばいいのに
「あー、朝食の食パンを書い忘れた!」と、呆然としていたらこんな言葉が空から降ってきたので焼いてみることにしました。「無ければ作る」というのは技術者の重要な心得の一つです。男の一人暮らしでパンを焼くとかどうなのという声が聞こえそうですが、私にとってはプログラミングも料理も「自作」という点では何ら違いがありません(キリッ)。ヘルシオのマニュアルに焼き方が載っていたので、参考にしました。分量は私が1食で食べる炭水化物の量(100g)に合わせて調整してあります。材料
強力粉・100g
砂糖・大さじ1
塩・少々
バター・20g
ドライイースト・小さじ1/2
卵・1/2
牛乳・50cc
砂糖はジンジャーエール製造用に常備してある三温糖を使いました。

材料
粉とバターを混ぜる
強力粉、砂糖、塩、ドライイーストをサックリ混ぜて計りに載せ、20g分のバターを少しずつ削って混ぜます。バターを塊で投入すると混ぜるのが大変なので。
粉とバター
溶き卵投入
溶き卵を1/4個ほど混ぜます。卵の残りは後で少し使いますが、それでも余るのでもっと入れてしまってもいいかも知れません。
溶き卵投入
牛乳を投入
牛乳は全部入れずに、少しずつ様子を見ながら入れるといいようです。水分が多いとコネるときに生地がベタベタしてしまってどうにもなりません(特に卵を多めに入れたときは注意)。まぁ、水分が多すぎたら粉を足せばいいだけの話なんですが。
牛乳を投入
パサパサの状態から根気よく混ぜているうちにだんだんまとまってきます。バターが溶けて粉に滲み込むとその分生地がゆるくなるので、少し水分が足りないかなと思ってもしばらく様子を見ましょう。

牛乳は少しずつ
こんな感じになったらコネ始めます。

こんな感じ
生地をコネる
「捏ねる」って嫌な感じの漢字ですね。捏造の捏ですからね。コネもあんまりポジティブな言葉ではないですけど。それはさておき、適当な台(私の場合はまな板)に粉を振って生地を置き、その上からまた粉を振ります。
生地をコネる
ヘルシオのマニュアルには、「生地をたたきつけるようにして力を入れて約10分」と書いてありますが、私の場合はPCで作業もしている机の上なので、粉が飛ばないように「体重をかけて掌で押し、半分に折ってまた掌で押す」を繰り返す感じでコネています。最初はデコボコしている生地の表面が「もち肌」っぽくなるまでネチネチ捏ねます。
一次発酵
捏ね終わったら小さくまとめて粉を振り、ボールに戻して発酵させます。
発酵前
ヘルシオだとウォーターオーブンで40度にセットして40〜50分ぐらいです。見た感じで倍ぐらいの大きさに膨らみます。

発酵後
切って丸めて二次発酵
膨らんだ生地は炭酸ガスを含んでいるので、ガスを追い出すように掌で押しながら平に広げます。ヘルシオのマニュアルには「ここで20分ぐらいベンチタイム」と書いてありますが、面倒なのでそのままお好み焼きのヘラで4等分に切ってしまいます。予め三角形に切っておくと巻くときに楽です。
三角形に4等分
三角形に切った生地を丸めてオーブンのトレイに載せます。トレイにはクッキングペーパーを敷いて粉を振っておきます。

二次発酵前
一次発酵と同じ設定で発酵させます。

二次発酵後
見た目の感じで1.5 倍ぐらいになります。
焼く
残しておいた溶き卵を刷毛で生地の表面に塗ります。刷毛は100円ショップで売ってますが、無ければ適当にスプーンなどでダラーっと掛けても問題ないです。ベタベタになるくらいにタップリ塗ったほうが仕上がりがパリっとしていい感じです。私は残った卵に牛乳と砂糖を混てミルクセーキにして飲んでしまいます。
溶き卵を塗る
オーブンは余熱あり180度で温めておき、余熱が完了したら20分にセットして生地を入れ加熱をスタートします。20分たったらできあがり。

加熱後
完成
大きさがマチマチになってしまいましたが、一応完成です。卵は焼く直前に塗った方がいいみたいですね。余熱を待っているあいだに生地に染みこんでしまうとツヤが出ないようです。
完成
中はこんな感じ

中
パンの焼き方を覚えたので、夜中に理不尽なまでの空腹感に襲われてもパン屋を襲撃する必要はなさそうです。
投稿:竹形 誠司[takegata]/2011年 05月 21日 04時 11分
/更新:2011年 05月 21日 07時 24分