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20160221 第26回柏島・里海セミナー開催のお知らせ 160208up
第26回 柏島・里海セミナー開催します。
日時等は下記のチラシをご覧下さい。
関心のある多くの方のご来場をお待ちしています。
里海セミナーチラシ
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講演要旨
        「比較生化学者が説明するイカ学」
         高知大学農学部准教授 足立(あだち) 享介(こうすけ) 氏

 世界で水揚げされる水産物は約8000万トン、その5%(約400万トン)がイカである。このうち約50万トンが日本人の胃袋に入るとされている。個人消費で換算すると日本人は毎年1.2kgのイカを消費する。この数字は水産物の中でもトップクラスである。しかしながら、イカはサケ、マグロなどの魚類やエビ、カニなどの甲殻類、その他の水産物に比べてよく分かっていないところが多い。
 一方で、今回演者をつとめさせていただく足立は比較生化学(comparative biochemistry)という分野を研究する人間である。「比較生化学」の「比較」とはヒト、マウス、大腸菌など研究対象としてよく知られた生物を使うのではなく、未解明なことの多い生物を研究対象とし、得た結果を他の生物と「比較」する。一方で「生化学」とは「生物」と「化学」が組み合わさって生物に含まれる物質を化学で考える学問である。すなわち「比較生化学」とは平たく言えば変な生物に含まれる物質を対象とする学問であるといえる。
 比較生化学者の私から見ればイカは非常に魅力的な研究対象である。実際研究してみると分からないことだらけだし、かといって誰でも知っている生物で、産業的な意味も見出しやすい。今回のセミナーでは比較生化学者から見たイカについて、そして比較生化学者がどんなことを考えて日々生活しているのかを、なるべく平易な言葉で分かりやすく説明したいと思います。

講師プロフィール
足立亨介 氏:高知大学農学部 准教授 
1971年 兵庫県生まれ 2001年に博士号取得後、国内外で博士研究員、民間企業での研究員を経て、2009年より現職。比較生化学を専門のひとつとするものの、対象生物には特にこだわりがない。ただイカの研究は最近面白い。


      「イカ類の卵膜膨張メカニズムの解明」
       高知大学大学院修士課程1年 永島(ながしま) 宗弥(ときひろ) 氏

柏島ではアオリイカの人工産卵床を設置することで、アオリイカの資源を増加させる取り組みが行われてきました。その人工産卵床に産み付けられたアオリイカの卵を毎日観察すると日に日に卵が大きくなっていきます。この現象は未解明で、何が卵で起きているか調査していることを発表したいと思います。 
その私がイカについて興味を持ったきっかけというと、私は大学でヨット部に在籍していたので、日頃から海を身近に感じて大学生活を送っていました。部活動をしていたある日、船から降ろしていた錨を引き上げるとアオリイカの卵が無数に付着していて、こんな物に卵を産み付けるのかと不思議に思いました。その出来事からイカに関心を持ち始め、現在イカについて研究をしています。

更新: Kanda /2016年 02月 12日 05時 51分

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