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2007年07月27日(金) 高知新聞夕刊 柏島の海を渡る御輿
大月発くろしお便り(黒潮実感センター)
柏島の海を渡る御輿
太鼓を先頭にたいさん(神主)、稚児さん、御輿と続く(写真はいずれも大月町柏島)
太鼓を先頭にたいさん(神主)、稚児さん、御輿と続く(写真はいずれも大月町柏島)
 七月。日が暮れるとお宮から太鼓や鈴の音が聞こえてくる。柏島の稲荷神社に島の女の子達が集まり神事の練習が始まる。
 旧暦の六月九日は柏島の夏祭りである。
 祭りの前日、稲荷大明神の幟がお宮の前に立てられ、家々の軒先にはしめ縄が張られる。晩になると「宵の申し」という前祭がとりおこなわれ、お宮の中からは太鼓と鈴の音が響きわたる。
宵の申し。お宮の中からは太鼓と鈴の音が響きわたる
宵の申し。お宮の中からは太鼓と鈴の音が響きわたる

 祭り当日の早朝、たいさん(神主さん)と稚児さん、それに当人と呼ばれる祭りの世話役の一行は、島のもう一つの神社である愛宕神社に詣で、お迎えにあがる。その後、御輿が通る沿道にはお清めの白砂がまかれ、祭りムードは一気に高まる。
 午前に行われる「おなばり」ではお宮の中でたいさんと六人の稚児さんによる神事が行われ、毎晩練習してきた成果が披露される。
昔は稚児さんになりたくてもなれないほど多くの女の子がいた柏島だが、ここ数年は子どもの数もめっきり減った。白と赤のかわいい稚児装束に身を包み、頭に冠をかぶった稚児さんはかわいい中にもきりっとした緊張感がただよっている。
厳かに神事が執り行われる。緊張した稚児さんの顔が印象的
厳かに神事が執り行われる。緊張した稚児さんの顔が印象的

 御輿は午前と午後の二回島内を練り歩く。午前十時頃、お宮を出た御輿は港から船に乗せられる。「舟ゆうさん」と呼ばれる御輿の渡御では、隣部落の安満地(あまじ)と沖合にある鵜来島の神社が見える場所まで船を進める。
 柏島と安満地、鵜来島の神様は兄弟神で三つの神様が相まみえるためであるという。そこから柏島に向かって戻る間、海を渡る船からは舟うたが聞こえてくる。
舟ゆうさん。御輿は船に乗せられ沖を目指す
舟ゆうさん。御輿は船に乗せられ沖を目指す

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 港に着いた御輿はそこから島内を練り歩く。沿道では氏子がもっている短冊のついた榊の枝を皆が頂き、床の間に飾る。四つ辻では御輿を高く上げ、その下をくぐり抜けて厄をはらい加護を願う。
四つ辻では上に持ち上げられた御輿の下を島びとがくぐる
四つ辻では上に持ち上げられた御輿の下を島びとがくぐる

 その後御輿はお宮の境内にある「おたびどこ」と呼ばれる御輿の休憩所に置かれ、一行は昼休みに入る。各家々ではごちそうが用意され、集まった親戚と共に「お客」が始まる。
 午後六時頃、二回目の御輿が島内を練り歩く。夏の暑い盛りの昼の「お客」で、大人達の足下は少しふらついているようにも見える。お宮に入る前に広小路では軽快な太鼓の音と共に御輿を回し、神殿に入る際に入ろうとしては引き戻され、また入ろうとしては引き戻されを繰り返し、ようやく神殿に入れられ祭りの終わりとなる。
 日本全国の地域地域で昔から代々引き継がれてきた独自の祭りの文化は、時代の流れによって廃れて来ていることは否めない。昨今、大きな祭りには人が集まりますます大規模化している反面、もともとの土着の祭りの原点からかけ離れ、よそから来る人のための賑やかなだけの祭りとなっているところもある。
 厳かな神事の為に、毎晩学校から帰ったあと練習する稚児さんやそれを支える家族の姿を見て、今一度祭りの原点に立ち返り、地味かもしれないが地域の人の心のよりどころとなる祭り文化が、これからも継承されていって欲しいと、祭りに参加しながらそう思った。
軽快な太鼓の音に合わせ広小路で御輿を回す
軽快な太鼓の音に合わせ広小路で御輿を回す


          柏島海中散歩 
          新体操のリボン?!
  ハナヒゲウツボ
 強面顔の代表のようなウツボの仲間にあって、ひときわ美しい体色をしていてダイバーにも人気が高いハナヒゲウツボ。普段は穴の中に体の大半を隠し、顔だけ出しているが、実は体長1.3m程と結構長い。まれに巣穴を変えるときに全身を表す。
ハナヒゲウツボ
ハナヒゲウツボ
私も一度だけこの魚が泳いでいるのを見たことがあるが、さながら新体操で使うリボンと同じように波打ちながら進む。鼻の穴は管状に伸び、先端が花びら状に開くところからこの名前がついたようである。
 雄から雌への性転換を行う。体色は成長と共に変化し、若魚は全身が黒いが、成長すると体が青くなり、鼻先から背びれが黄色になる。この時はオスで、さらに成長すると全身黄色のメスとなる。
         
             (センター長・神田 優)
更新: 諒太 /2009年 01月 06日 17時 03分

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