NPO法人黒潮実感センター
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2011年9月9日 朝日新聞高知版 シーカヤックで四国88漁村海遍路
黒潮実感センターの副理事長山岡耕作教授が朝日新聞の取材を受け、四国一周!海遍路プロジェクトが紹介されました。

シーカヤックで四国88漁村海遍路
2011年09月09日
高知大の研究室で四国海遍路の打ち合わせをする山岡耕作さん(右)=南国市物部
高知大の研究室で四国海遍路の打ち合わせをする山岡耕作さん(右)=南国市物部

シーカヤックでフィリピン沿岸を行く山岡耕作さんら=5月に八幡暁氏撮影、山岡さん提供
シーカヤックでフィリピン沿岸を行く山岡耕作さんら=5月に八幡暁氏撮影、山岡さん提供

 四国の漁村88カ所をシーカヤックで訪ねて、海と人のつながりを見つめ直そうと、高知大学黒潮圏科学部門の山岡耕作教授(62)のチームが準備を進めている。「四国一周! 海遍路」と銘打ち、3年間かけて四国の海辺を巡り、暮らしや食文化、地域の資源を守る知恵、災害と向き合う工夫などを聞き取る計画だ。まずは10月半ばから高知沿岸を調査する。
 ◇海と人の関わり 3年かけて調査へ
 山岡さんは海や湖の魚の生態や生殖が専門で、高知大学では黒潮流域に生きる人と海との関わりも研究テーマにしている。
 昨年5月には約1カ月間、フィリピンの13漁村をシーカヤックで訪ね、黒潮が生まれる地域に暮らす漁民の生活や漁法などを聞き取り調査した。今年5月にも約2週間、フィリピン沿岸の約250キロをシーカヤックで調べ、地域の伝統料理や漁獲できる魚の種類、漁法、家計の収入などを聞いた。決して生活は楽ではないが、皆が笑って調査に答えてくれたという。
 シーカヤックにこだわるのは以前、アフリカの漁村をエンジン付きの船で調査して給油に苦労した経験からだ。そして、自力でパドルをこいでいると「どこから来たの」「大変だろう」と漁師たちが向こうから話しかけてくれ、打ち解けて調査に協力してくれるきっかけにもなるという。
 山岡さんは「四国でも同じように笑顔で迎えてくれたら」と期待する。10月16日に宿毛市の咸陽島を出発して東に向かい、11月上旬までに東洋町の甲浦を目指す。高知大学の学生らも調査に協力し、漁獲される魚の種類や漁法、料理法の違い、伝承方法などを記録する。山岡さんは「持続型社会といわれる今、他の地域をうらやむのではなく、地域に残る資源とその付き合い方を見つめ直すきっかけにしたい」と意気込んでいる。(大蔦幸)

詳しくは下記asahi.comをご覧下さい。
http://mytown.asahi.com/kochi/news.php?k_id=40000001109090002
なお、本プロジェクトは黒潮実感センターが事務局を担い、山岡耕作、八幡暁、篠原英一郎、神田 優のメンバーを中心に実施されています。
更新: Kanda /2011年 09月 09日 17時 40分

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